ライター、ワインエキスパート【冨永真奈美】

WINE & FOOD

伝統と革新の結晶、ルフィーノの最上級クラス「アイコンワイン」を味わう

Riffino wine

私は30年以上ワインを飲んでいる。そのくらいワインを飲んでいると、ワインというより日常の「かたち」のひとつとなってくるボトルも出てくる。ルフィーノの藁で包まれたフィアスコ瓶は、まさにそんな存在である。

20代の頃は、自由になるお金はそんなに多くなかったから、フィアスコ瓶のワインは手頃で美味しいから重宝していた。ワインを飲むだけでなく、日常を明るく彩るためのアイテムとして購入し、飲み切った後のボトルは花瓶や水差しとして再利用していた。ルフィーノのロゴとボトルはとてもスタイリッシュだ。決して主役を食うような圧迫感は無く、その場を華やかな雰囲気にする独特の魅力がある。映画やドラマでよく使われるのは、そうした理由もあるのではないかと思う。

30年以上ワインを飲んでいると、ワインに求めるものも変化を遂げてくる。より高い品質、より深い味わいを求めるようになってくるのは確かだ。20代に比べれば自由になるお金も徐々に増えてきたので、いわゆるより高品質で高額サイドのワインも視野に入るようになってきた。これもあり、キャンティ・クラシコ、ブルネロ・ディ・モンタルチーノ、そしてスーパータスカンは、自分のワインライフのなかで自然と重要なキーワードとなってきた。

ルフィーノはキャンティ・クラシコそしてブルネロ・ディ・モンタルチーノといった、トスカーナを代表する歴史的・伝統的なワイン産地にも畑を持ちワインを造っている。これと同時に同じくトスカーナで、スーパータスカンと呼ばれる革新的なスタイルのワイン造りにも取り組んできた。

ルフィーノは1877年創業、トスカーナを代表する老舗ワイナリーである。1,200ヘクタール超の土地に9つの畑を所有し、年間2,300万本のワインを生産している。日本への輸入開始は1922年で、現在83カ国で販売展開している。世界屈指の醸造チームを擁し、品質を追求し続けているワインメーカーである。

常々思うのだが、ルフィーノのワインはどの価格帯でも安心して買える。三層ピラミッド型ラインナップに照らし合わせれば、最上層「アイコンワイン」、中層の「プレステージ」、ベースの「レガシー」まで、どれもそれぞれの美味しさがしっかり詰まっている。ワインを買うときは誰でも少し賭けのような気分になるもの。「このワイン、私に合うかな」、「最後まで美味しく飲めるかな」と。でもルフィーノにはそうした不安がほとんどない。どのカテゴリーでも「ああ、選んでよかった」と思うことがとても多いのだ。

そうしたルフィーノの優れたワインを体験できる機会が訪れた。ルフィーノワイン哲学の頂点に立つアイコンワイン(最上級クラス5種類のワイン)の日本発売記念プレスイベントが開催されたのである。(輸入元ピーロート・ジャパン株式会社主催、2025年9月10日、虎ノ門「スカルペッタ東京」)この5種類は、前述のキャンティ・クラシコとブルネロ・ディ・モンタルチーノという産地で造られたワイン、そしてスーパータスカンと呼ばれるスタイルで造られたワインから選ばれている。

ルフィーノのセールスディレクター、クリスチャン・ボッテガル氏のプレゼンテーションを聞きながら、完璧にペアリングされたコースメニューとともに5種類のワインをテイスティングした。コースメニューのひとつとして、トスカーナ州リヴォルノの郷土料理「カッチュッコ」(様々な魚介を煮込んだスープ)が供された。ボッテガル氏によれば「本場リヴォルノで食べているよう」とのこと、ワインだけでなくペアリングされた料理も極上であった。

ルフィーノのセールスディレクターのクリスチャン・ボッテガル氏
ルフィーノのセールスディレクターのクリスチャン・ボッテガル氏。情熱あふれるプレゼンテーションを行った

プレゼンテーションは非常に分かりやすく有意義な内容であった。それ以上に印象的だったのは、ボッテガル氏の飾らないユーモアあふれるお人柄だ。「大家族だからたくさん儲けないと。ワインをたくさん買ってくださいね!」とあまりにも正直なコメントで会場を笑いに渦に巻き込んでいた。「大切な日にどんなワインを飲むのですか?」と聞かれたので、「ブルネロ・ディ・モンタルチーノのワインはトップリストに入りますね」と答えると、輝くような表情を見せてくださった。

ボッテガル氏を通して、ルフィーノが「スケールと品質」、「伝統と革新」の両立を実現する稀有な企業であることが分かった。また、なぜルフィーノが創業から150年を経た今も日々進化を続け、世界中の消費者に様々なスタイルの美味なワインを届けることができているのか、その理由も分かったと思う。

ルフィーノのワインはこれからも私のワインライフで大活躍をしてくれるだろう。

 

テイスティングしたワイン:

リゼルヴァ・ドゥカーレ・オーロ キャンティ・クラシコ グラン・セレツィオーネ 2021

ロミトリオ・ディ・サンテダーメ キャンティ・クラシコ グラン・セレツィオーネ 2022

グレッポーネ・マッツィ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2020

モドゥス・プリモ・トスカーナ 2021

アラウダ 2021

 

輸入元:ピーロート・ジャパン株式会社

「ルフィーノ公式サイト」はこちら

「インポーター公式リリース」はこちら

 

 

ルフィーノセラー

 

ルフィーノの畑

 

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