スコルニワインさんとはライターとしてコラボしている。
来日したOriol Massana(オリオール・マッサナ)氏は、10代続くエウダルド・マッサナ・ノヤ (EUDALD MASSANA NOYA)の長男でワイナリーのCOO(チーフオペレーティングオフィサー/ディレクター)である。ビオディナミ農法にて高品質なワイン造りを行うこのワイナリーでは、カヴァだけでなくスティルワインも造っている。2年前にEudald Brut Rosado (エウダルド ブルット・ロサード)を飲み、ラズベリーやザクロのフレッシュなアロマと独特な心地よい厚みのあるカヴァが大好きになった。
インポーターはもちろんスコルニワインである。同社会長の田中茂雄氏は、オリオールさんが3歳の頃からエウダルド・マッサナ・ノヤとおつきあいをしているとのこと。つまり、スコルニワインが創業した30年前から長きにわたるおつきあいが続いているのだ。
「あの3歳の可愛らしい子供が、こんなに大きくなって立派に家業を継いでいるんだね」と、田中氏は感慨深い面持ちである。
オリオールさんも、「もう30年ものおつきあいになるのですよね。父のエウダルドは、スコルニの田中さんにしか大切なワインを任せられないと言うのですよ」と微笑む。
会食の場所となったのは「民酒党」という洋風居酒屋だ。スコルニワイン営業統括部長の斎藤邦久氏が絶大な信頼を寄せるお店である。齋藤氏はこのお店でじっくりとワインの勉強をしていたのだという。
「もう30年も通ってるよ。ここから何人もソムリエが誕生してるんだよ」とのこと。
聞きしに勝る料理とワインの美味しさを堪能した。オリオールさんも大満足していた。
そういえば私もワインを飲み始めてから約30年経っている。意図せずして、みんなにとって30年もの時の経過を感じる夜となった。
追伸:オリオールさんは実に知的でさわやかなZ世代醸造家であった!しかもとても礼儀正しい。全く余談ではあるが最近思うことがある。「白シャツまたは白ティーに黒または紺ブレ、綿パンまたはジーンズ」といういで立ちは、どのブランドの洋服かまたはノーブランドの洋服かを問わず、男性をもっとも魅力的に見せるスタイルではないだろうか。