スペインワイン専門の商社スコルニ・ワインが主催した試飲会にご招待いただきました。
スコルニ・ワインとはライターとしてコラボしているため、新入荷のカバ、新商品、既存商品の新ヴィンテージの試飲はとても大切かつ楽しみなひとときです。
今回は21種類のワインが勢ぞろい。
「カバ ブルット ロゼ レゼルバ(Cava Brut Rose Reserva)2018」(Cava Mastine)は、さわやかな赤系果実の風味が印象的でした。小売り店に並ばないとのこと(残念)、ホテルや飲食店で食事と楽しもうと思います。
「ブエラ・パロマ・デ・プラタ ゴデージョ(Vuela Paloma de Plata Godello)2021」(Vina Costeira)は、フレッシュな果実味あふれるゴデージョ100%のワインです。スコルニワインには、オ・ルアール・ド・シル ゴデージョというゴデージョ100%のワインがもうひとつあります。同じゴデージョなのですが、前者は水彩画のようなみずみずしさ、後者は油絵のような立体感が感じられます。後者は2,3段階くらいに分けて風味が変化していくおもしろさがあります。同じゴデージョでも産地が違うとこんなに風味も違うのですね。
最後に甘口ワインを3種類飲みました。その中の「1822 Cream(クリーム)」は、パロミノとペドロヒメノスでつくられたシェリー。プルーン、レーズン、黒蜜、トースト・・・・・・たしかに、からすみとよく合いそうです。とろりとした口当たりで試飲を締めくくりました。
その後は友人と銀座のBistro Vivienneへ。訪れるのは実に13年ぶり。オーナーでソムリエの斉藤順子氏は13年前と同じく、暖かな微笑みで迎えてくれた。10年前以前にけっこう頻繁に来ていたこと、「南西地方のタナは好きなんですが、このワインはどんなでしょうかとか、うるさく聞いてました」などを告白。すると、「ああ、なんとなく記憶がよみがえってきた」とうんうん頷いていらっしゃる。共通の知人の近況も聞いて、マルサネのピノノワール(素晴らしい!)を飲んで、変わらず美味しい料理を食べて。それに、今だから分かるワインリストのすごさ。
スペインとフランスを巡ったあたたかな良い日でした。