「渋谷フレンチフェスティバル2023」(シブフレ2023)(フランス農業・食料省主催)のプレオープニング・ナイトパーティにご招待いただいたので行ってみた。
「ル・マルシェ」(9/30土、10/1日)、「レストラン・ウィーク」(10/1日~10/15日)、フレンチ・チーズ・ジャーニー・トゥ・シブヤ(9/30土、10/1日)からなるこのシブフレ2023を、毎年楽しみにしているフレンチグルメファンは多いのではないだろうか。
私もその一人。今回は本編に先んじて、レストランウィーク ヴァン・ド ・フランス2023にて提供されるワインを見たり飲んだりできるので、どの参加店舗で何を食べて何を飲もうかなという計画が立てやすい。
しかし逆に困ったことになった。全部おいしかったから。飲んでなければ一刀両断で決められるのに。
ヴァン・ド・フランス(VDF)のカテゴリーでは、使うブドウや造り方に関するルールが緩やかだから、生産者が自由な発想で自分のこだわりを追求できる。だから、なんだかびっくりするくらいおいしいワインがあったりする。レストランウィーク ヴァン・ド ・フランス2023で提供されるワインはそのラベルデザインも含め、「小粋」とか「おしゃれ」とか「日々が楽しくなるワイン」といった言葉を思わせる。
参加していた素敵な母子が「ワインについて特に知ってるわけではないけど、ワイン大好き!今日のワインも最高!美味しい食べ物も大好き!」と、まるで姉妹のように笑顔で仲良くワインを飲んでいたのが印象的だった。シブフレ2023が描くお客様のタイプのひとつではないだろうか。
さて、余談だが、私は東急グループ(シブフレ2023の共催団体)が好きである。15年くらい前に、「東急グループの都市開発を取材したい。自国の都市開発の参考にしたい」という外国人の記者さんに通訳として同行しインタビューしたことがある。東急東横線や田園都市線の開発コンセプトなどを聞いているとワクワクした。交通機関、不動産、宿泊施設、飲食店、小売店などからなる東急グループの街構想の一部でいると、「なぜか日々の生活が楽しくなってくる、良い生活をしていると思える」と当時から感じており、できればずっと東横線沿線の住人でいたいと思っていた。その理由の一端を知ることができたインタビューだった。
「渋谷フレンチフェスティバル2023」(シブフレ2023)にも、「なぜか日々の生活が楽しくなってくる、良い生活をしていると思える」ような食と生活のヒントがたくさん詰まっていると思う。
だから、プレオープニング・ナイトパーティだけでなく、「渋谷フレンチフェスティバル2023」に行ってみよう。