ライター、ワインエキスパート【冨永真奈美】

MY VIEWS

数字は正直である―長すぎるひとりごと

決算書

*2022年1月のSNS投稿文に少し加筆修正した独り言エッセイです。個人事業主となったのが20年前、事業を法人化したのが9年前。今期(2025年)の決算書がそろそろ完成します。この3年、人生後半の働き方や事業の方向性を考えつつ、かなり試行錯誤を重ね迷走もしましたが、やっとトンネルの向こうに光が見え、トンネルを抜けた先で3年前とはずいぶん異なる風景を見ているような気がします。ただの独り言ですが、あらためてアップすることにしました。*

目の前に決算書(そして確定申告書)のファイルがずらりと並んでいる。ある種、10数巻からなる自分史のようにも感じる。図書館に置かれている郷土史のようなもので、ほとんどだれも読まないし借りないような文書だが、私には大切なものだ。

職種、業界、成り立ちや事業規模にもよるので一概には言えないのだが、多くの自営業者は2つの指標を意識するように思う。1つ目は事業を法人化すること、2つ目は消費税課税事業者となることだ。資本金額の最低要件は撤廃されたものの、時期や状況を見計らってから法人化する自営業者は今も多いと思う。自分がこの2つの指標を過去にクリアしたとき、それ以前の申告書や決算書を棚から取り出して、それまで歩んできた道のりを振り返ったものだ。2つ目については、職種や自分の事業規模を考えると、大台を超えるほどの売り上げにはならないだろうと思い込んでいた。だから「一般的にはそうだからといえど、自分には無理だとか弱気になってはいけないのだな」と自分を戒めた。ともあれ、迷走しつつもなんとか乗り切ってきたことが数字から見てとれるのでおもしろかった。数字は本当に正直だ。

この世は一筋縄ではいかない。弁護士さんや税理士さんの助けが無ければ、どうなっていただろうと思うことがある。例えば契約書のある条項を削除するよう助言を受けたおかげで、その後に様々な損失を防げたこともある。そんな背景も数字から思い出される。数字は本当に正直だ。

2021年の決算書を棚に置いた。2022年はどんな数字で埋まるかな。

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