今年の5月にボルドーを訪れました。合計2週間の滞在のうち、前半一週間はサンテミリンに、後半一週間はボルドー市内を拠点に、メドック、グラーブ、バルザック、そこからちょっと遠出をしてサンモンへも行きました。仕事、遊び、ワイナリー巡り(15軒)など、目的はいろいろありました。
サンテミリオンのシャトー・ジンコでは、オーナーでワインメーカーの百合草梨紗さんとご主人のマチュー・クレスマンさん自らが案内してくださいました。
百合草さんの造るワインは「一度飲んだら忘れらないワイン」です。
だからどうしてもワイナリーをこの目で見てみたかった。お忙しい中時間を作っていただいたこと、あらためまして深く御礼申し上げます。
先日ワイン好きが集まって上野でワイン会を開きました。私はシャトー・ジンコ(2021)を大事に抱えていきました。ワイン会の冒頭に日本帰国中だった百合草さんが少し参加してくださり、ワイン造りについて熱く語ってくださいました。みんなワクワクしながら、素晴らしいワインメーカーのお話に耳を傾けました。お忙しい中またもや時間を作っていただいたこと、あらためまして深く御礼申し上げます。
開催場所は上野の「ブラッスリー・レカン」。マンハッタンのグランド・セントラル駅構内のカフェやレストランを思わせる、天井の高いアートギャラリーのような空間です。料理の盛り付けにも、水彩画の筆使いを思わせる軽やかさと繊細さがありました。また行きたいお店です。お店の方も「百合草梨紗さんだ」とワクワクしていました。
「一週間サンテミリオンに滞在するんです」と話すと、「え、一人で?他にもいろいろ行ったら?」と驚かれることが多かったのですが、実際には一カ所に長く滞在するほうがずっとよかった。現地には親切な友人がいて一人ぽっちではなかったし、ブドウ畑を縫うように犬の散歩につきあったり、買い物をしたり、原稿を書いたり、ワイナリーを訪ねたりとすることが山ほどあって時間がまったく足りなかったくらい。とても充実した楽しい日々でした。その他いろいろな経験含め、「2024年はよい年だった」とこれから先もずっと思える一年になったと思います。