ライター、ワインエキスパート【冨永真奈美】

WINE & FOOD

「イスラエル美食の祭典」をイスラエル大使館とSivanS Groupが共催

yarden

「イスラエル美食の祭典」が、2025年3月13日にSivanS Group(渋谷区。代表取締役は中村シバン氏)にて開催された。 本イベントは駐日イスラエル大使館 の協力のもと、FOODEX JAPAN 2025に出展するイスラエル企業の紹介と、イスラエルの食文化を体験する場として企画された。

イベントには、駐日イスラエル大使 ギラッド・コーヘン 氏も参加し、イスラエルの食とワイン文化の魅力について語った。来場者は、ワイン、ビール、蒸留酒の試飲を楽しみながら、イスラエルのユニークな食品や飲料のプレゼンテーションに耳を傾けた。Golan Heights、TULIP、Brado、Teperberg などのワイナリーのワインも振る舞われ、その多様な味わいを堪能。イスラエルのワイン産業は規模こそ小さいが、その品質と個性で世界のワインシーンに確かな存在感を示している。なかでも Golan Heights Winery のヘッドワインメーカーである Victor Schoenfeld 氏は、長年にわたりイスラエルワインの品質向上に尽力し、火山性土壌と高地の気候を活かしたワイン造りを推進してきた。Schoenfeld 氏の手掛ける YARDEN ブランドのワインは、日本市場でも高い評価を得ている。この YARDEN ブランドのワインを日本に輸入・紹介してきたのが、アーネスト・シンガー 氏(ワイン輸入商社ミレジムおよび富士山ワイナリー経営者)である。シンガー 氏は約30年間 にわたりイスラエルワインの普及に尽力し、その価値を広めてきた。今回のイベントでは、長年の貢献を称え表彰されるとともに、Golan Heights Wineryの40周年記念として造られた特別なワインを贈呈される場面もあった。

ワインのルーツをたどると、ヨーロッパを越え、地中海と砂漠の交わる土地へと辿り着く。そこでは古代から続くワイン文化が息づいている。イスラエルという場所にはなぜか子供の頃から、漠然とした、しかし途方もなく深い興味を抱いていた。いつかワイナリー訪問や観光を通じて、この地の文化と歴史にふれ、その「漠然とした興味」の正体を探ってみたいと思う。

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