ライター、ワインエキスパート【冨永真奈美】

TRAVEL & CRUISE

プレスツアー 英国の客船「クイーン・エリザベス」乗船取材

プレスツアー 英国の客船「クイーン・エリザベス」乗船取材

Grande Siecle by Laurent Perrier、Nyetimber Classic Cuvee、Gasbourne Blanc de Blanc、5大シャトーのフライト、グレイスワインの甲州鳥居平畑プライベートリザーブ、アフタヌーンティー、フィッシュ&チップス、The Bootleg Beatles

世界で最も有名なこの客船を乗船取材したいと願っていた。

その願いが叶い、5つの媒体の記者とフォトグラファーそしてキュナード・ラインのPR&マーケティング責任者からなる総勢9名のプレスツアーに参加した。まずは韓国の釜山に飛び、そこから金沢、秋田、そして横浜に戻るクルーズを堪能してきた。

非日常的な日常を楽しむことがクルーズではあるが、この船の上で起こっていることは、まあ、少なくとも私の日常では決してない。私が利用したのは4つのカテゴリーの最下位にあたるブリタニアレストラン(客室はバルコニー)だったが、これで一番下なら最上位のクイーンズグリルはいかほどかと思う。『タイタニック』でローズがいた環境に似ているのだろうか。(キュナードラインは1934年に、タイタニックを擁していたホワイトスターラインを吸収合併した)

裾を引きずる長さのフォーマルドレスを着たのは20年ぶりだ。ガラナイトではボールルームダンスに挑戦。かつて1回だけタンゴレッスンを受けたことが役に立った。パートナーが上級レベルのダンサー(プロのダンスホストがいる)であれば、もう一方はついていくだけでとりあえず形になることが分かっていたから躊躇はなかった。何でも経験しておくものだと思う。

フィッシュ&チップスとギネスのランチ、シャンパン・アフタヌーンティー(Laurent Perrier Cuvee Rose)、ウェストエンドを思わせるミュージカル、カジノ、ハープやピアノの演奏、芸術史のレクチャー、ブリッジやバックギャモンのクラス、ライブラリー、シガーラウンジでの葉巻・・・・・・大西洋横断―つまり終日航海が何日も続く―を行っている船会社だけあり、乗客をあきさせないまさにほぼ分刻みのプログラムを実施している。

英国音楽がテーマのこのクルーズでは、The Bootleg Beatlesのコンサートも開催された。英国人の乗客の盛り上がりぶりを見ているだけで、ビートルズの価値がかなり理解できた。ステージ上でビートルズになり切るメンバーたちは、船上で一般乗客に交じっていても芸能人的なオーラで彼らだと分かる。とにかくかっこいいし目立つのである。

そしてもちろんワインも楽しんだ。
英国王室御用達のLaurent Perrierをはじめ、各国の選りすぐりのワインがオンリストされている。英国の船だけあり、英国のスパークリングワインとスティルワイン(珍しい!)も楽しめる。Nyetimber Classic Cuvee、Gasbourne Blanc de Blanc、Bacchus Chapel Down・・・・・・。

5大シャトーのワインもグラスから提供されているし、ソムリエの解説を聞きながら5大シャトーのフライトを楽しめるのだ。日本からはグレイスワインの甲州鳥居平畑プライベートリザーブがオンリストされていた。「素晴らしいワインですね」とソムリエさんは微笑んでいた。

私があまりにワインに興味を示すので、ワインリスト1冊(2センチくらい)をくださった。それもチーフソムリエ手ずから、「そんなにワインがお好きなら、どうぞお持ち帰りください」と。それからブリタニアレストランのソムリエさん全員が集まり記念撮影も行えた。今、ワインリストを端から端までなめるように読んでいる。

記事のリリースは、紙とウェブともに6月28日である。

クイーン・エリザベスは、全長294m、総トン数90900トン、乗客定員数は2081人、乗組員は980人という大型客船だ。7ページの記事に収めるには、船上での体験も含めて大きすぎる船である。今後も何度も乗船できるよう、この船の良さが伝わる良い記事を書こうと思う。

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