ライター、ワインエキスパート【冨永真奈美】

TRAVEL & CRUISE

Foodex2023、ギリシャワイン、クルーズ、コロナの終わりへ

Foodex2023ではギリシャワインのブースに入ることになった。

ギリシャ大使館を通して、「ワインの試飲をサポートし、適宜、商談通訳(日本語と英語)もする」という仕事の話が舞い込んだのだ。

ギリシャワインに関する仕事はこれが初めてではない。

コンスタンティノス・ラザラキスMWにお目にかかったのは、Vinexpo Tokyo 2016である。ラザラキス氏が雑誌等の媒体向けに書いたギリシャワインのコピーを、日本語へ翻訳するという仕事をすることになったのだ。このため、ラザラキス氏が講師を務めるマスタークラスワインセミナーに特別に参加させてもらえたのである。まわりは筋金入りのワインプロばかり。プロの方々の所作を見て学ぼうとしつつ、一生懸命メモを取った。他の方々がなれた優雅な所作でスピットしながらテイスティングを進めていくなか、私は全部飲み干しおかわりまでしましたけど。。だって美味しかったんです。ラザラキス氏は大変に気さくな方で、写真も一緒に撮ってくださった。

ラザラキス氏のコピーは詩のように抒情的な表現も多く、いつもの5倍くらい時間をかけて日本語にしたのを覚えている。その後もギリシャ大使館を通じて、Foodexなどの展示会に関わる仕事が入ってきたものだ。

でもコロナ禍で中断してしまった。

ギリシャの話と時を同じくして、クルーズの媒体からこんな話があった。

「外国船の行き来が多くなる予定なの。春のスケジュールはどうなってる?」

この春から、国境を越えるクルーズ船の行き来がやっと日本でも再開すると報じられている。

はい、空ける、空いています、書きます。

この数年、インバウンドであれアウトバウンドであれ、「国境超え」に関わる仕事はほとんど無かった。本当に暗いつまらない日々だった。ようやく日本でもコロナによる制限が終わる兆しが見えてきたかと思う。

今、「ワインをテーマにしたエーゲ海クルーズ」の取材と記事執筆の企画をあたためている。点は線になる。きっと実現すると思っている。

 

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