コスタクルーズはイタリアの大手クルーズラインだ。海の上のイタリア、陽気なイタリア客船、コスパ最高のカジュアル客船など、聞くからにワクワクするキャッチコピーをいくつも持っている。
そのコスタクルーズが運行する大型客船コスタセレーナ(11万4,500トン、乗客定員3,780名)で大改装が行われた。そのお披露目を兼ねて、2026年ゴールデンウィーク金沢発着チャータークルーズ(ベストワンドットコムが実施)の発表記者会見が、東京国際クルーズターミナルに停泊するコスタセレーナの船内で開催された(2025年11月28日)。
クルーズのイメージを変える船
私のクルーズデビューは2017年のお盆、コスタ・ビクトリア(コスタクルーズ)の日本発着コースだった。
なぜコスタクルーズを選んだのか。それは、よくあるクルーズのイメージとはまったく逆を行くクルーズだったから、としかいいようがない。前述のうたい文句の通り「コスパ最高のカジュアル客船だ。これならすごくお得よね」とびっくりしたのだ。筆者はコスパという言葉がまったく好きではないのだが、この場合はこれがぴったりの表現だなと思ったのである。
2026年ゴールデンウィークの金沢発着チャータークルーズは、この魅力ある体験を思い出させてくれるとともに、進化も感じさせてくれる内容なのだ。
コスタクルーズの魅力
まずは価格。クルーズといえば一生分の貯蓄をつぎ込むような「豪華客船で行く世界一周の旅」というイメージがある。そんなクルーズもあるけれど、コスタクルーズならとても手頃だ。なんと価格は1泊2万円台から、しかも子連れの場合、同室の3人目、4人目は半額で乗船できるという気前のよさだ。料金には、宿泊、食事、エンタメ、寄港地間の移動といった旅の要素が数多く含まれている。やりくりしだいで追加の持ち出しはそれほど発生しないし、日本発着コースなら移動は最短ですむ。エアーやホテル料金が高騰する今なら特に、クルーズはとてもお得なレジャーとなり得るのである。
そしてクルーズ期間。クルーズはリタイアしてからやっと実現できる数カ月の旅というイメージがある。そんなクルーズもあるけれど、コスタクルーズなら手軽に数日から楽しめる。ゴールデンウィークを利用した、5,6日間の旅だから、なかなか休みを取れない人々も参加しやすい。
それから服装。クルーズといえばドレスコード、毎夜毎夜着物やカクテルドレスといったフォーマルな装いが必須というイメージがある。そんなクルーズもあるけれど、コスタクルーズならカジュアル船だから服装もとても柔軟だ。ディナー時のドレスコードは「エレガント」という設定。「少しおしゃれなレストランにお食事に行くような格好」で十分だから、初めての人にもハードルがとても低いのだ。
最後に食事。クルーズといえばメインダイニングでのフルコース、毎日7皿以上からなる美味なディナーを食べて胃が悲鳴をあげそうというイメージがある。そんなクルーズもあるけれど、コスタクルーズなら自分のペースで楽しめる選択肢が用意されている。今回のチャータークルーズの魅力のひとつが、新しい食事の選択肢となるビュッフェプランだ。ビュッフェプランではビュッフェレストラン(セルフサービス)のみの利用となり、メインダイニングでの食事が含まれていない。だからその分料金がかなりお値打ちになる。例えば内側客室で通常129,000円のところ、89,000円まで下がる(31%オフ)という価格設定は、クルーズを楽しみながらもお財布事情が気になる層にとって非常に魅力的だろう。
ビュッフェプランであっても、スぺシャリティレストラン、カフェやバーなどを利用できるから食の楽しみは尽きることが無い。コスタクルーズはイタリア船だからイタリア料理の美味しさは保証されている。イタリア船で、イタリア人乗客が多いからこそ、本格的なイタリア食材は全てイタリアから直輸入しているという。日本人は無類のイタリアン好きだから、コスタセレーナの食事に大満足することだろう。
外国船唯一の金沢発着コース
今回のチャータークルーズは金沢発着。ほとんどの外国船が東京港、横浜港、神戸港を発着港とするなか、金沢から乗れるのはコスタセレーナだけとのこと。魅力ある地方都市金沢から、外国船に乗りこむのは格別な体験となる。
以下がコースとなる。
コース1:6日間(5月1日発)
行程:金沢発 → 下関 → チェジュ島(韓国) → 博多 → 境港 → 金沢着 通常料金:内側客室 1名あたり164,000円~
コース2:5日間(5月6日発)
行程:金沢発 → 舞鶴 → 釜山(韓国) →下関 → 金沢着
通常料金:内側客室 1名あたり129,000円~
ベストワンドットコム 金沢発着コスタセレーナで航く ゴールデンウィーク日本海周遊ショートクルーズ
記者会見の後、改装後の船内を見学した。メインホールはブルーを基調としたモダンな内装に一新され、家具やカーペットも刷新。メインダイニングも椅子とテーブルを新調し、グリーンを基調とした落ち着いた雰囲気になった。客室はナチュラルな白とブルーを基調としたコンテンポラリーな意匠に生まれ変わり、バスルームのシャワーブースも新しくなった。全体的にとても明るくカラフルな印象だ。リピーターが見れば、その大胆な変化に驚くこと間違いない。
なおコスタ・セレーナは、2026年に開催される愛知・名古屋アジア大会にて、選手村として活用される予定だという。
船内見学のさい、シアターでコスタクルーズのプロダクションチームがリハーサルを行っている光景に遭遇した。選手たちは、食事やくつろぎタイムとともに、ショーなどのエンタメも楽しめるのかな、と想像が弾んだ。快適かつフレンドリーな環境だからこそ、コスタセレーナは選手のための宿泊施設として選ばれたのだろう。ここで毎日英気を養える選手はきっと全力で試合に挑めることと思う。
価格もとても手頃だし、私も家族とコスタセレーナで北陸をめぐろうかな、とベストワンクルーズのサイトでコースの内容とオプションをたびたびチェックしている。









