先日も書いたが、なるべく多くの試飲会に行くようにしている。
すべてのブースを訪れ、説明を聞ききながらじっくり試飲をしたいが、時間が限られているからなかなか難しい。だから「このブースに行ったほうがいいよ」と言われたら、その助言者が知り合いであろうがなかろうが素直に従うことにしている。その助言者がある地域の専門家で(この場合はポルトガルワイン)、さらに優れたテイスターであれば特に。
REAL COMPANHIA VELHA
ポルトガルが誇るワイナリーである。18世紀まで遡る王室御用達のこのワイナリーでは、ドウロ地域の伝統を大切にしながらも、最新技術や手法も取り入れて深みのあるワインづくりを続けているという。
ブースではとても丁寧に対応していただいた。 Export DirectorのDora Martinsさんも通訳さんもとても親切であたたかく、ワインを誇りに思い「より多くを伝えよう」とする熱意が伝わってきた。出展者はやはり、より商業的にワイン業界に関与する人々に試飲してほしいものだろうと思う。ただ、私のようにワイン業界に100パーセント属するわけではないライターは、ワインについてより適切に書いたり発信したりするため、こうした試飲会を非常に頼りにしているし大きな期待も寄せている。だからある一定のストーリーにもとづき数多くのワインを試飲させてくれたり、丁寧に説明してもらえたりすることが非常にありがたいのだ。上述の助言者の存在も同じくありがたいのである。
Quinta dos Aciprestes Reserva Tinto
Quinta dos Aciprestes Grande Reserva Tinto Sausao
ドウロ地方の風の音が聞こえてくるような、生き生きとしたワインに魅了された。
上述の助言者の勧めに従い、ブースを伺って良かったと思った。