うれしい再会があった。
Caroline Moraさんは、あの世界に名だたるシャトー・ヴァランドロー(Chateau Valandraud)のエクスポートマネージャーとして活躍する方だ。お仕事で来日されており、夕食を取りながらワインに関する興味深いお話をたくさん伺うことができた。Carolineさんは非常に流暢な日本語を話す方である。「日本にいるから、日本語でがんばりますよ」とおっしゃる。
Carolineさんにお会いしたのは、昨年9月にサンテミリオンに1週間滞在したときのことである。私をCarolineさんに紹介してくれたのは、サンテミリオンでネゴシアンとして活躍するMireille Thomsenさんだ。
お二人は私の憧れの存在である。私が世界一好きな銘醸地でワインのプロフェッショナルとして働く方々なのだから。
「去年の9月、メドックにもグラーブにも行かず、1週間ずっとサンテミリオンだけに居たんですよ」
これを聞いたカロリンさんは「そうだったの?それは珍しい!サンテミリオンのワインが本当に好きなんですね」と満面の笑みを見せてくれた。
その1週間を素晴らしい日々にしてくれたのはMireilleさんである。サンテミリオンを案内してくれたり美味しい食事をふるまってくださったり。いろいろなワイナリーを巡り、生産者の方々に会わせてくれて、通訳もしてくださった。大変だったろうと思う。
そうした素敵なおもてなしをサンテミリオンで体験できたから、日本に来る人々にも同じように素敵なおもてなしをしたいという気持ちになるのだ。
明日、FoodexTokyo2023のためにギリシャからワイン商の方々が来日する。
「世界中に美味しいワインがありますものね」とカロリンさんは朗らかにおっしゃる。
そう、世界中で美味しいワインが造られている。
良い4日間になるよう、最善を尽くそうと思う。