ライター、ワインエキスパート【冨永真奈美】

TRAVEL & CRUISE

大阪は別の国、大阪トリップ、大阪でパリ風クレープ、大阪で世界のワイン博物館、大阪でメドックワインマスタークラス2023(ホテル日航大阪 32階スカイテラス、9月26日)

メドックワイン

久々に大阪を旅した。

メドックワインマスタークラス2023が大阪で開催されたのも理由の一つである。私はボルドーのワインが好きだし、関西の友人にも会いたいし、行ってみたかった大阪の友人のお店もあったし、いくつか用事もあったしなど、いくつも行くべき理由があった。

2つの地域名AOC、6つの村名AOCのワインを、クリュの説明も受けながら系統的に試飲してみたかったので非常に良い機会だった。8つのシャトーから2ビンテージ(2020と2016など)ずつ16種類のワインを試飲した。講師の田中 叡歩氏(ホテルニューオータニ大阪)の説明が軽快でなんだか楽しかった。セミナーはいつも勉強になるが、「楽しい」とはあんまり思ったことがなかったので、今後田中氏のセミナーなどがあれば受けようと思う。

その後、関西の友人と「世界のワイン博物館」( 梅田、グランフロント大阪店)で食事を楽しんだ。いつも思っていたのだが、日本国の中で大阪だけ別の国みたい。「大阪自治区」とも言うべき独自のダイナミックな一大商業・文化圏を築いているように思う。大阪の人々も良い意味でとてもおもしろいと感じる。例えば、1、どやされたりおちょくられたりしているのかと思ったら、よく聞くと大層親切で思いやりのある内容だったり、2、道を聞くとどこまでも心配してついてきてくれそうな雰囲気だったり、3、「いいのかなあ」と思うくらいサービスがよかったり。関西の友人はみな「せやねん、せやねん!」(こんな感じの方言だったかと)とうんうん頷き、自論を披露してくれた。最初に務めた会社で上司だった人に大阪人がいた。なんかいつも叱り飛ばされていたような気もするが、結局その人がいつも最後まで助けてくれていた気がする。そうそう、ほとんど時におせっかいにも近い「人情味」ある人が多いように思える。

その大阪は心斎橋で、友人のKevin (Nick) Bahiがパリ風クレープレストラン&バー「PANAME CREPES DE PARIS」(所在地: 〒542-0086 大阪府中央区西心斎橋1丁目10−41 心斎橋 ANDANTINO 1F)を開いた。偶然にも、ホテル日航大阪 から徒歩数分の場所に位置している。「パリでクレープレストラン&バーで働いていたときから、自分でお店を持ちたいと思っていた。パリ風のクレープレストラン&バーは日本初。日本中に広めたいよ」とNickは力強く言う。自ら手掛けたというインテリアデザインは、トリコロールをモチーフとしておりとてもスタイリッシュだ。それにしてもクレープがおいしい。サムライソース(日本の侍とは関連無し)、チーズ、ハム、レタス、ハラペーニョなどを入れたクレープと、チョコレートのクレープを食べてみた。食事、スナック、デザートなどとして、いつでもどこでも気軽に楽しめる万能な食べ物なんだと実感。大阪の最終日、帰京しなければならないギリギリの時間までここで過ごした。クレープの他、いつでもワインなどのアルコールやソフトドリンクを楽しめる。wifiもあるので、(混みすぎていなければ)パソコン開いて仕事を片付けることもできる。こんなお店、近所にほしいものだ。あれば週3は行きますね。

楽しい大阪トリップだった。

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