第12回シャンパーニュ騎士団叙任式典とガラディナー(「ORDRE DES COTEAUX DE CHAMPAGNE」)に参加するために大阪へ行った。
その大阪で、東京の知り合いに2人も遭遇した。
一人はキプロス大使館にお勤めの友人。日本語、ギリシャ語、英語を話し国際的な業務に従事するとても有能な青年である。大阪は広いのに、同じ日に同じ時間に同じ地下鉄の車両に乗り合わせるなんて。ツーリズムEXPOジャパン2023に出展するために大阪に来ているという。せっかくだし訪ねてみることにした。コロナ前は海外のツーリズムエキスポをよく取材していた。観光地、宿泊施設、移動手段など、旅の生の情報が得られるダイナミックなイベントなのだ。日本ブースもおもしろいが、やっぱりワクワクするのは外国ブース。ヨーロッパ観光局エリアにいる友人のおかげで、様々な情報を得ることができた。
エキスポ会場はインテックス大阪である。ランダムに歩いていると、「冨永さん、冨永さん!」と誰かが呼びかけてくる。声の主は、この4月にクイーン・エリザベス乗船取材でご一緒したPR会社の女性だった。ワインなどの飲料の他、ツーリズムやアートなど幅広い業界の顧客を持つこの大手PR会社が、ツーリズムEXPOジャパン2023の運営事務局を務めているという。親切丁寧なPRプロの彼女との再会がうれしくて、二人してほんとに文字通りぴょんぴょん飛び跳ねてしまった。もう1日滞在していれば、確実に飲み会をしたことだろう。取材ではPRの人々とうまく連携できるかどうかが重要であり、彼女は理想的なPRプロなのである。それにしても、東京ドーム約3個分の敷地面積のインテックス大阪でばったり彼女と出会うなんて。
2人といろいろ話すうちに、なぜ自分が大阪に来たのか重要な理由のひとつが分かった。偶然はない。この2人とは会うべくして会ったのだ。
さて、真打ちまたは大鳥の目的はシャンパーニュ騎士団叙任式典とガラディナーへの参加である。
ザ・リッツ・カールトン大阪で開催された360名が集うこの式典とディナーは、聞きしに勝る絢爛豪華なイベントであった。過去に叙任された数名の知り合いから、式典とガラディナーの雰囲気を聞いていたが百聞は一見に如かずとはこのことを言う。アペリティフでは14メゾンのシャンパーニュを、ガラディナーでは6種類のシャンパーニュを卓越した味わいのディナーと共に堪能した。年に一度の式典とガラディナーを君嶋屋のピエール・モンキュイのテーブルにて体験できたことは大きな幸運だったと思う。数多くの貴重な出会いと再会もあった。
大阪で得たものは、東京で必ず実を結ぶ。